白魔道士(幻術士)の3つの役割

白魔道士(幻術士)のロール(役割)は「ヒーラー」です。
HPや状態異常の回復がパーティで果たすべき役割になります。

以上、と他のゲームではなるんでしょうが、FF14ではこれだと30/100点です。
赤点ぎりぎりですね。

タイトルにある通り白魔道士(幻術士)には3つの役割があります。
それは最初に挙げた「回復」の他に「ギミック処理」と「攻撃」です。

ギミック処理はパーティのサポートの1つなのでピンと来た人もいるでしょう。
では攻撃はどうでしょうか?
「攻撃はDPSの役割じゃないの?」と疑問に思いませんでしたか?

もしこの段階で3つとも思い浮かんだ、もしくは納得できたのであれば既に脳みそゴリラになっているのでこの記事を読む必要はありません。

まだな人はこの記事を読んで脳みそゴリラの仲間入りを果たしましょう!

ロールとは?

まず初めに基本的な話ですがロールについて理解しましょう。

FF14には大きく分けて「タンク」、「ヒーラー」、「DPS」の3つのロールがあります。

FF14のロール

私が初めてこれを見た時にはそれぞれ以下のようなものだとイメージしました。

タンクターゲットを集めて敵の攻撃から仲間を守るのが役割。
受けるダメージを軽減するために防御力を高めるなどリソースの大半を防御に費やす。
仲間を信じてひたすら耐えるパーティの要。
ヒーラーHPの回復やデバフの解除、或いはバフを付与することで仲間をサポートするのが役割。
パーティの継戦能力を維持するためMPなどのリソースの大半を回復及び強化に費やす。
仲間の命を預かる縁の下の力持ち。影の支配者。きっと腹黒い。
DPS敵を素早く倒してパーティに勝利をもたらすのが役割。
ダメージディーラーやアタッカーと呼ばれる存在。
「殺られる前に殺れ」の体現者。
勢い込んで攻撃したら逆に敵の攻撃で床ペロする可愛さを併せ持つ人気者。

公式のゲームマニュアルにも似たようなことが書いてありますし、皆さんが想像したものともそう違わないと思います。

では現実にはどうでしょうか?
全く違うとは言いませんがFF14では少なくともこれだけでは不十分です。

なぜかというと「GCD」があるからです。
GCDとは全てのウェポンスキルや魔法(GCDアクション)が共有するリキャストタイムのことで、FF14の戦闘の根幹をなすシステムです。
よく「GCDを回す」なんて言葉が使われる通りGCDアクションを絶え間なく使い続けることが基本となります。

では各ロールにどんなGCDアクションがあるかと言えば、DPSはもちろん「攻撃」ですね。
一部のキャスターには「回復」もありますが特殊な遊び方を除いてDPSが積極的に回復する時点でヒーラーの存在意義が無くなるのでここでは考慮しません。

次にタンクですが、タンクも一部を除いて「攻撃」しかありません。
それも以前のアップデートでヘイト回りが改修されてヘイトコンボが無くなったのでダメージ目的の攻撃だけです。(ヘイトを稼ぐこと=ダメージを出すことです)

最後にヒーラーですが、ヒーラーには「回復」と「攻撃」がありますね。
ヒーラーなので当然「回復」優先ですが、ではこの「回復」を1回の戦闘でどれだけ使うかご存知でしょうか?

なんとエンドコンテンツでも3割です。(これでもかなり多めに見ています)
つまりヒーラーでさえGCDをしっかり回そうとすると7割以上が「攻撃」ということになります。

もちろん攻撃し続けていてMP不足になるなんてことはありません。
あるとすれば何度も蘇生魔法を使ったか、自分が死んでしまったか、MP回復アクションを使えていないか、或いは最低限必要な信仰を確保できていないかの何れかです。
1つ目はともかくとして後は大体自分のせいですね。

というわけで、GCDと回復の簡単さを考えれば「攻撃はDPSの役割」ではなく「攻撃は全員の役割」という結論に至ります。

そもそも「タンク」、「ヒーラー」、「DPS」という言葉に対しての先入観が「攻撃はDPSの役割」という誤解を生む原因になっているので、FF14では以下のように認識を改めましょう!

タンクタゲが取れるちょっと打たれ強いDPS
ヒーラー回復ができるDPS
DPS攻撃特化のDPS

ゴリラ人類みな兄弟というわけです。

回復しよう

さすがにヒーラーをやるのに「回復は自分の役割じゃない!」なんて思う人はいないでしょう。

これから説明する「ギミック処理」や「攻撃」がいくらできても「回復」が満足にできなければヒーラーとしては0点です。
存在意義を自分で捨てているようなものですね。

HPが減ったら回復する、状態異常を受けたら回復する、当たり前のことを当たり前にできるようになりましょう。

ただし、「オーバーヒール」と「治す必要のない状態異常」には注意が必要です。

オーバーヒールになるということは回復の性能を十分生かせていないということです。
アサイズなど状況によってはオーバーヒールを承知の上で使うこともありますが基本的にオーバーヒールが多ければ無駄にしているGCDがあると思って良いでしょう。

状態異常に関しては一番分かりやすいのは「静寂」です。
詠唱職にとっては致命的ですが物理職は受けても一切影響がないので物理職に対してエスナを使ってもその分GCDが無駄になります。

他にも「毒」は種類によってダメージの大小が違います。
ダメージの小さいものは放っておいてもヒール回数が変わらないなんてことが良くあるのでGCDをエスナではなく他の魔法に回した方が有効使うことができます。

本当に必要な回復なのか常に考える癖をつけておきましょう。

ギミックを処理しよう

「ギミック処理」は厳密には白魔道士(幻術士)の役割ではなく「ヒーラー」の役割です。

また、ここで言うギミックは戦闘中のものだけでなくIDの道中なども含んでいます。
具体的には扉を開けたりカギを拾ったり、或いは宝箱を開けたりといったものを指します。(宝箱はギミックではありませんが性質が似ているので一括りにしています)

では「なんでヒーラーなの?」というと理由は次の2つです。

  • 自由に移動できる
  • 攻撃のロスが少ない

分かりやすく言ってしまえば、敵を抱えて誘導もしないといけない「タンク」、ヒーラーの1.5~2倍近いダメージを出せる「DPS」、7割以上攻撃しているだけの「ヒーラー」で誰が一番向いているかということです。

答えは「ヒーラー」しかありませんね。

もちろん全て「ヒーラー」が優先して処理しないといけないわけではありません。
全員で処理しないといけないものは言うまでもないですが、他には射程外に行く必要がなくGCDもオートアタックも一切止めずに済むギミックは「レンジDPS」、ダメージが大きすぎるものは「ST」の方が向いています。

なので基本的には「ヒーラー」が優先してギミック処理を行い、他に向いているロールやジョブがある時だけそちらに任せるようにしましょう。

攻撃しよう

攻撃が全員の役割であることは既に説明した通りです。

GCDを無駄にしないよう、回復していない暇な時間はガンガン攻撃しましょう。

また、ギミック処理で移動するときには最低でもインスタント魔法を使いながら移動することを心がけましょう。
滑り撃ちや迅速魔を活用して移動できればロスが少なくなるので回復だけでなく攻撃についても立ち回りやテクニックを学ぶことをおすすめします。

もしまだ始めたばかりで「攻撃していると回復が遅れそうで怖い」ということであれば慣れるまでストーンなど詠唱時間のある魔法で攻撃しましょう。

詠唱時間のある魔法であれば「やばい!回復しなきゃ!」と思ったときに一歩動くかジャンプ(スペースキーや△ボタン)などでキャンセルしてすぐ回復に移ることができます。

また、GCDを回し続けると1GCDの間にどれくらいHPが減るか分かるので回復のタイミングを計りやすいというメリットもあります。

とにかくぼっ立ちにならないようGCDは回し続けましょう。

ただし、何度も言いますが「回復」優先なので「攻撃」に夢中になって「回復」が疎かにならないよう十分に注意してください。

さいごに

ここまで読んでいるということは、もうそれぞれの役割の重要性を理解されていることでしょう。

これであなたも脳みそゴリラの一員ですね!

また、今回説明した白魔道士(幻術士)の役割は「回復」、「ギミック処理」、「攻撃」の3つですが、これらはパーティに貢献するための方法と言い換えることができます。

役割と呼べるほどのものでなくてもパーティに貢献する方法はたくさんあるので、立ち回りを調べたり自分で色々模索したりしてパーティから必要とされる立派なゴリラを目指してください。

それでは素敵なエオライフを!